現場監督のみなさま、お疲れさまです。
建設現場を取り巻く環境は刻一刻と変化しており、情報アンテナを高く張っておくことがますます重要になっています。
ここでは、2025年現在、業界内で話題になっている主要トピックと問題点をまとめました。
深刻化する人手不足と「2025年問題」
国民の5人に1人が75歳以上となる超高齢社会を背景に、熟練技術者の大量退職が続出。
「高齢化が進み、人材育成が進まない」との回答は30.5%に上り、前年より大幅増加しています。
後継者育成の仕組みづくりや若手の確保が急務です。
建設DX遅れが招く「2025年の崖」
ITシステムの老朽化やデジタル化の遅れは、企業のDX(建設デジタルトランスフォーメーション)推進を阻害。半数以上がDXに着手済みでも、効果を実感するのは31%にとどまります。
「2025年の崖」と言われる経済損失リスクに備え、BIM導入や現場IoT化を加速しましょう。
建設コスト高騰と倒産増加
資材価格や人件費の高騰を背景に、2025年の倒産件数は増加傾向。特に中小零細企業は価格転嫁の難しさから苦境に立たされています。
工事契約の見直しや変更契約対応を早めに検討する必要があります。
制度・法改正への対応
2024年に適用された時間外労働の上限規制に加え、建設業法施行令の改正(2025年2月施行)で、技術者配置の金額要件が引き上げられました。
主任技術者や監理技術者の専任体制を再確認し、施工体制台帳をアップデートしましょう。
次世代に向けた取り組み
- 若手現場監督向けの教育プログラムや社内OJTの制度化
- ドローン撮影・遠隔管理による現場効率化
- 脱炭素・グリーン建築の標準化(再生資材利用、ZEB対応)
まとめ
2025年の建設業界は、人手不足・デジタル化・コスト高騰・法改正という四重苦の真っ只中にあります。
しかし、変化の中には新しいビジネスチャンスも潜んでいます。
各現場監督のみなさんは、情報をキャッチアップしつつ、現場の実情に合わせた対策を講じることで、これら課題を乗り越えていきましょう。
次回は、これらの課題を解決する最新ツールやサービスをご紹介しますので、お楽しみに!
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