現場監督のみなさん、お疲れさまです。
コンクリート打設は、一度始まると止められない「一発勝負」。
だからこそ、打設前のチェックを徹底することで、後のトラブルや手戻りを防げます。
今回は、打設前に現場監督が必ず確認すべきポイントをまとめました。
特に新人監督や、これからコンクリート工事に入る方に役立つ内容です。
型枠の固定・寸法確認
- 型枠がしっかり固定されているか(ガタつき・隙間なし)
- 寸法・位置が設計図通りか(墨出しと照合)
- フォームタイ(セパレーター)の本数や間隔が正しいか
- 離型剤の塗布ムラ・過剰塗布がないか
ポイント:型枠のズレや漏れは仕上がりに直結。打設中に直せないので必ず事前チェック!
鉄筋のかぶり・結束確認
- 鉄筋のかぶり厚さが規定通りか(スペーサー配置も確認)
- 鉄筋の結束がしっかりできているか(動かないか)
- 異物やゴミが付着していないか
- 必要な補強筋・アンカー筋が入っているか
ポイント:かぶり不足や鉄筋の浮きは、耐久性・強度低下の原因。現場監督の目視確認が命です。
打設ルート・ポンプ位置の確認
- ポンプ車の配置・ブームの届き範囲
- 搬入経路の確保(他工種の妨げにならないか)
- 安全動線の確保(作業員・重機の通行)
ポイント:打設中の「届かない!」を防ぐために、当日の導線・位置取りをイメージしておく。
バイブレーター・工具類の準備
- バイブレーターの台数・稼働確認(予備も準備)
- ホース・コードの長さや損傷チェック
- トンボ・スコップ・バケツなど必要工具の配置
ポイント:打設中の機械トラブルは即致命傷。必ず試運転して異常がないか確認!
打設計画・配合・スランプの確認
- コンクリート配合(強度・スランプ・空気量)の指示通りか
- 打設順序・施工計画の周知(職人・オペレーターと共有)
- 打設開始時間と搬入計画の確認(生コン車の待機場所も)
ポイント:配合ミスや計画不足は品質に直結。全員で同じイメージを共有しておくことが大切。
天候・気温・養生方法の確認
- 雨天・猛暑・寒中時の養生対策があるか
- 急な天候変化に備えたブルーシート・散水設備の準備
ポイント:天気次第で打設中止の判断も必要。安全・品質を最優先に!
まとめ
コンクリート打設前は、現場監督として「段取り8分」が基本。
型枠・鉄筋・ルート・工具・配合・天候…すべての準備が整って初めて、安全で高品質な打設が可能になります。
現場で迷ったら、このチェックリストを思い出してください。
次回は「打設中に監督が見るべきポイント」についても紹介します!
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