「段取り八分、仕事二分」って言葉、聞いたことありますか?
現場監督の世界ではよく言われるフレーズで、「段取りがしっかりできていれば、作業の8割は終わったようなもん」という意味です。
でも実際の現場では、段取りの大切さは分かっていても、毎日の忙しさに追われて後回しになりがち……。
今回は、明日から使える「段取り八分」を実現するための準備のコツを紹介します。
なぜ段取りが8割なのか?
現場作業は、想定外のトラブルがつきものです。
材料が届かない、職人が遅れる、天候が変わる…。
これらの多くは、事前の確認や準備で防げることが多いんです。
段取りを丁寧にやっておけば、現場での判断や指示がスムーズになり、結果的に「慌てない・ミスしない・残業しない」につながります。
1. 朝イチで現場をイメージする
- 今日の作業内容をざっくり整理する(工程表+職人の配置)
- 危険ポイントや作業の重なりを事前に確認
- 作業開始前に、職人さんへ簡単に共有できる準備をする
朝礼やKY活動の前に頭の中で一度「今日一日の流れ」をシミュレーションするだけで、指示の抜け漏れが減ります。
2. 必要なものは前日までに揃える
- 材料・工具・重機の手配は前日にチェック
- 必要書類(施工計画書、安全書類)はコピーや印刷も含めて準備
- 「もし足りなかったらどうする?」の代替案を考えておく
現場で「アレがない!」となると、一気に作業が止まります。
前日の段取りで、余計なストレスを回避しましょう。
3. 職人さんと“共有”する意識を持つ
段取りが良くても、それを職人さんが知らなければ意味がありません。
朝礼や作業前の声かけで、今日のポイントや注意点を一言伝えるだけでも、現場全体がスムーズに動きます。
「知ってるのは自分だけ」にならないことが大事です。
4. トラブルを想定して“逃げ道”を用意する
段取りのコツは「完璧を目指さないこと」。
材料遅延、天気の急変、作業員不足など、想定外のことは必ず起きます。
そのときに慌てず対応できるよう、代替作業や優先順位をあらかじめ決めておきましょう。
まとめ:段取り八分は“余裕”を作るための武器
段取りに時間をかけるのは、一見遠回りに思えるかもしれません。
でも、実は現場を楽に回す近道なんです。
「明日が楽になる準備」を意識して、今日から段取りの質を一段上げてみませんか?
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