現場監督として工期を守ることは大前提。
でも、天候不良や設計変更、資材の遅れ…いろんなトラブルでスケジュールが押しやすいのも現場の現実です。
そんなときに効いてくるのが「先行手配」。
今回は、工期短縮につながる先行手配のコツや、現場で実際に使える裏ワザを紹介します。
先行手配ってそもそも何?
「先行手配」とは、工事の工程表よりも前倒しで資材や機材、業者の手配を進めることです。
必要になってから慌てて発注するのではなく、先を読んで動くことで、工期の短縮や余裕ある現場運営が可能になります。
なぜ先行手配が重要なのか?
- 資材不足や納期遅延を回避できる
需要期や輸送トラブルによる「入らない!」を防げる。 - コスト増を防ぐ
直前発注による割高対応や緊急輸送を避けられる。 - 職人さんの手待ちをなくす
作業中断を防ぎ、全体の流れをスムーズにできる。
現場で使える!先行手配の裏ワザ
1. 工程表を「二重で管理」する
全体工程とは別に「発注・納品スケジュール表」を作り、資材ごとの納期を明確化。
作業開始の2〜3週間前には発注済みにできるよう、逆算して管理する。
2. 設計変更リスクを見越して仮手配
確定前でも数量が大きく変わらない資材は「仮手配」しておく。
在庫確保だけ先に依頼し、数量確定後に正式発注することでリードタイムを短縮。
3. 協力業者に「早出し情報」を共有
工程会議前に、重要な業者には口頭やLINEで先に情報共有。
正式資料が出る前でも、頭出しして準備してもらうのがポイント。
4. 現場保管スペースを仮押さえ
先行手配した資材を置く場所がなければ混乱する。
一時置場や仮置きスペースを先に確保しておくと、後工程がスムーズ。
5. 天候リスクを加味した「前倒し搬入」
雨季や台風シーズン前に必要資材をまとめて搬入。
多少早めでも現場が動ける状態にしておくのが裏ワザ。
失敗しないための注意点
- 過剰な先行手配は保管費用や盗難リスクを生む
- 設計変更の可能性が高いものは慎重に
- 発注ルート(社内承認)を事前に確認しておく
まとめ
工期短縮のカギは「いかに前もって動けるか」。
先行手配は、現場監督の腕の見せ所です。
小さな工夫の積み重ねが、全体の工期やコストに大きな差を生みます。
今日からできる一歩として、まずは「発注スケジュール表」を作ることから始めてみましょう。
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