現場でできる!熱中症対策のポイント

現場監督虎の巻


現場の皆さま、お疲れさまです。

夏本番になり、炎天下の作業が続くと「熱中症になりそう」「毎年対策はしているけれど不安…」といった声をよく聞きます。建設現場では屋外作業や重労働で体力を消耗しやすく、気温が高い日は特にリスク大

今回は、現場ですぐに取り入れられる熱中症対策をまとめました。


朝・夕の体調チェックと作業計画

  • 朝礼前に体調自己チェック
    体温・血圧・脈拍を測定し、異変を感じたら無理せず休憩
    頭痛やだるさ、めまいがある人は、作業量を減らすか別メンバーと交代しましょう。

  • 作業スケジュールの工夫
    最高気温が予想される正午~午後3時は高リスク時間帯
    暑さが比較的和らぐ早朝や夕方に、水分補給タイムを多めに設けてタスクを割り振ると効果的です。


こまめな水分・塩分補給

  • 水だけでなくスポーツドリンクを持参
    汗で失われる塩分やミネラルも一緒に補給
    作業の合間に500mlずつ、1時間に200~300mlを目安に摂取しましょう。

  • 冷凍ペットボトルをタオルで包む
    日陰に置いておくと冷たさが長持ち。
    冷たい飲み物を数本用意しておけば、休憩ごとにすぐ飲めます。

  • 凍らせたタオルやアイスバッグの活用
    首・脇の下・脚の付け根など太い血管が通る場所を冷やすと体温上昇を抑制できます。


作業場所の環境づくり

  • 日陰を確保する
    ポータブルテントやメッシュパラソルを使い、休憩場所だけでなく作業エリアに日陰スペースを設置。直射日光を避けるだけで体感温度がぐっと下がります

  • ミスト扇風機・打ち水の活用
    ミストで空気中の温度を下げると同時に水分補給効果も。打ち水を行えば地面からの輻射熱が軽減され、周囲の空気も涼しくなります。

  • 通気性のある作業服・ヘルメット裏のパッド
    吸汗速乾性のある長袖・長ズボンを選び、遮熱効果のあるメッシュインナーや首元に通気口のあるヘルメットインナーを装着しましょう。


休憩・交代のタイミングを厳守

  • 30分に1回の「ミニ休憩」
    1時間に1回長めの休憩をとるだけでなく、30分ごとに10~15秒だけでも立ち止まって水分補給&深呼吸。心拍数や汗の量を自己チェックするチャンスにしましょう。

  • チームで声かけ合う
    「顔色が悪い」「返事がぼんやりしている」「手指が震えている」など、周囲の異変に気づいたらすぐ声をかけてフォロー。お互いを見守る輪を作ることが大切です。


体調不良時の対応

  • 初期症状を見逃さない
    ・めまい・頭痛・吐き気・筋肉の痙攣(こむら返り)などは熱中症のサイン。症状が出たらすぐに日陰へ誘導し、水分補給と冷却を開始

  • 危険度が高い場合の対処法
    ・意識障害や嘔吐が続く場合はすぐに救急車を要請。寝かせて足を高くし、首や脇の下を氷嚢で冷やし、病院へ搬送してください。


まとめ


熱中症は一度発症すると症状が急速に悪化する恐れがあります

現場では「少し暑いだけ」と油断せず、こまめな水分・塩分補給、日陰の確保、適切な休憩タイミングを徹底しましょう。

チームみんなで声をかけ合い、体調の変化にいち早く気づくことが何よりの予防策です。暑い季節でも安全第一で、元気に乗り切ってください!


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