落札決定通知書が届いたら、いよいよ本契約と施工準備のスタートです。
期限内に必要書類を提出し、工程表や施工計画書を揃えることで、スムーズに着工へ進められます。
ここでは、契約から施工開始までに現場監督が押さえておくべき提出書類と期限をまとめました。
本契約前の事前準備
- 印鑑証明書・委任状
発注者宛に提出する「印鑑証明書」は発行から3ヶ月以内のものを用意。代理締結の場合は「委任状」も忘れずに。 - 履行保証(保証金)
契約保証金や履行保証保険の加入手続き。保証金の場合は所定の期日までに銀行振込または現金納付。 - 会社登記事項証明書
法人の場合は最新の登記事項証明書(発行から3ヶ月以内)を用意。
契約締結時に提出する書類と期限
- 契約書原本
契約書は双方押印のうえ原本を提出。提出期限は通知書記載の「契約締結期限」まで。 - 履行保証証書(保険証券)
保証保険加入の場合は保険証券の写しを契約書と一緒に提出。 - 施工体制台帳関係書類
「施工体制台帳」用の技術者配置表、安全管理者・主任技術者の資格証明書コピーも契約時に提出。
着工前に必要な計画書と提出期限
- 工程表
着工から完了までの日程を明示した工程表を、契約締結後〇日以内(通常5~7日)に提出。 - 施工計画書
施工方法、安全体制、作業手順、資材搬入計画などを記載。契約後〇日以内(通常15日~1か月)に提出。 - 安全衛生計画書
危険予知活動(KY)、安全パトロール計画、交通規制計画などをまとめ、着工10日前までに提出。 (市町村などの発注工事ではそもそも提出不要となる場合もあります。) - 環境対策計画書
騒音・振動・粉じん抑制策や、廃棄物処理計画を含め、着工前に発注者へ。
(市町村などの発注工事ではそもそも提出不要となる場合もあります。)
行政・関係機関への届出
- 労働保険・社会保険関係
労働保険(労災・雇用保険)の新規適用届出、社会保険の資格取得届など、着工後速やかに手続き。 - 道路占用・使用許可申請(必要時)
公道占用が伴う場合、道路占用許可(30日前)・道路使用許可(10日前)を警察署・役所へ。 - 建設リサイクル法関係届出
コンクリート・アスファルト廃材の再資源化計画書を着工前に自治体へ提出。
(市町村などの発注工事ではそもそも提出不要となる場合もあります。)
まとめ
落札決定後から施工開始までの期間は、契約締結や各種計画書の提出など提出書類が目白押しです。
提出期限をひとつでも逃すと工期遅延やペナルティにつながるため、チェックリストを活用して抜け漏れなく進めましょう。
事前準備を万全にして、トラブルなく着工日に臨んでください。
この記事が役立ったら、ぜひ「現場監督虎の巻」カテゴリもご覧ください!
コメント