はじめに
若手現場監督の皆さん、朝礼や終礼での一言は現場の雰囲気を左右し、チームのモチベーションや安全意識を高める重要な時間です。
本記事では「伝わる話し方」の基本テクニックを押さえ、聞き手に響く朝礼・終礼を実現するコツを解説します。
話の構成をシンプルに
- 結論→理由→具体例→まとめ
冒頭で要点(今日の注意点、安全テーマなど)を示し、なぜ必要か理由を伝え、具体的な事例や対策を紹介してから要点を再確認しましょう。 - 時間は1~2分以内
長く話しすぎると集中力が途切れます。要点に絞り、簡潔にまとめることを意識してください。
声の出し方とペース
- ハキハキと明瞭に:マスク越しでも聞き取れるよう、母音を意識してゆっくり発音。
- 抑揚をつける:大事な言葉は少し強めに、注意点はゆっくり、終わりは明るいトーンで締めましょう。
- 間(ま)を活かす:要点の前後で短い間を入れると、聞き手が内容を整理しやすくなります。
アイコンタクトとジェスチャー
- 全員に視線を:一か所に固まらず、現場を見渡すように目線を動かしましょう。
- 身振り手振りを加える:手のひらを上に向けて示すなど、簡単なジェスチャーで視覚的にも訴求。
聞き手の共感を得る工夫
- 現場ネタを交える:直近の施工エピソードや「ヒヤリハット」を紹介し、身近に感じさせる。
- 問いかけを入れる:「今日は何に気をつけたいですか?」など、短い問いかけで参加感を醸成。
- 感謝を忘れずに:「昨日も遅くまでお疲れ様でした」「今日もよろしくお願いします」と労いと言葉のキャッチボール。
終礼での振り返りと次の約束
- 成果の共有:達成できた工程やクレーム対応の成果を一言で称え、チームのやる気を高める。
- 改善点の提案:朝礼の注意点と照らし合わせながら、改善したい事柄を明確に。
- 翌日の見通し:翌日の天候・資材手配・段取りを短く共有し、明日への不安を減らす。
まとめ
朝礼・終礼は、ただ情報を伝達する場ではなく、チームの意識を一つにする大切な時間です。
話の構成、声のトーン、アイコンタクト、共感の工夫を組み合わせて、「聞きやすく、心に響く」話し方を習得しましょう。
若手現場監督の皆さんが今日から実践すれば、現場の安全・品質・チームワークがさらに向上するはずです。
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